2013年度大学入試を振返って その2

 2013年度大学入試を振返って その2

 LEOには、帰国生を受け入れる学校からの生徒が集まります。2012年度で言うと、ICU、成蹊、頌栄女子学院、学芸大附属国際中等、富士見といった学校の生徒が来てくれました。年度によっては、これらの学校以外に、都立国際、桐朋女子、洗足学園、啓明学園などから来てくれることもあります。

 異なる学校の人たちと初めて会って勉強するので、最初のころは、それぞれがどんな人たちなのだろうかといった感じの中で受講している様子が窺えます。時間が経つと、皆、やはり似た経歴を持っていることが分かり、また、英語を勉強する上で、そういう人たちと共に学んでいくことのメリットを感じるようになります。そして、段々と打ち解けて、いいムードになっていくことが多いと思います。特に、2012年度生たちは、クラス全体として仲良くまとまりました。そして、お互いに頑張って、みんなで良い結果を勝ち取ろうというムードになりました。生徒の声を紹介します。

 「LEOに行くことによって、学校は違っても、ともに頑張る仲間に出会うことができ、かけがえのない思い出を作ることができました。これは、LEOだからこそ可能だったと思います。」

 「周りの生徒も自分と似たような境遇であったため、とても居心地がよかったです。素晴らしい先生方と仲間たちとともに受験を迎えられたわたしは本当に幸せだと思います。」

 「何回か他の一般の塾にも通いましたが、それらは全部自分に合いませんでした。それは、先生に帰国生だということをちゃんと理解してもらえなかったからだと思います。それに比べてLEOでは周りも帰国生でしたし、先生が帰国生のことをしっかり理解してくれて、親近感が湧き、とても居心地が良かったのです。何より、先生を中心にクラスがまとまっていて授業を受講するのが楽しく、勉強することが楽しく感じられるようになりました。そして、自分がどんどんできるようになるのを実感できてとても嬉しかったです。」

 「LEOで学ぶことで、似たような境遇にいる仲間と巡り合え、共に非常に密度の濃い授業を受講し切磋琢磨し合うことで、私の学力は着実に向上したと実感しています。」

 こうした声は、毎年、高校受験生からも聞かれます。それぞれ別々の中学に通っている帰国生とLEOで出会って、一緒に時を過ごすことで、何かほっとするところがあるようです。

 試験では、自分の体験や経験に基づいて英語や日本語でエッセイを仕上げるといったものや、自分の経験を活かした将来像といったものを問われたりします。さらに、経験や知識をもとに社会や世界が抱える問題に対してどう考えるかなどを問われることもあります。LEO生の受験校はそれほどバラバラではありません。と言うより、いくつかの学校に集中しますので、教える側からすれば、的を絞りやすく、それらの大学の試験に特化した内容での授業が可能です。生徒からすれば、何をすべきなのか、どう準備すべきなのかが分かりやすい授業になっていると思います。再び、生徒の声を引用します。

 「LEOは、早い時期から生徒ひとりひとりを考慮して様々な教材や過去問を用意するという、受験にとって最適かつ最高な学習環境を提供してくれました。難解な文章の含意を読み取るために、自らの意見や体験を語り合ったり、先生の意見を聞いたりすることにより、読解力が強化されただけでなく、時事問題や世間一般に対する知識や関心も増し、視野も広がりました。授業はどれもとても充実していて、将来のことや進路のことを深く考える機会も与えてくれました。」

「LEOは、お互い刺激しつつ励まし合う素晴らしい仲間と巡り合わせてくれました。さらに、授業を通じて、将来、なぜ自分が英語を使い、国際的な場で働きたいかを気づかせてくれました。これは、私の将来にとってとても大きなことだと思います。」

 「英語の授業では、早い時期から過去問や先生の作った問題に取り組むことによって自分の実力が伸びていくのを感じました。特に和訳やエッセイに関してはしっかりLEOで準備することができたため、上智大学の試験には自信を持って臨むことができたと思います。高3から始まった小論文の授業の内容もとても充実していて、自分たちの志望校に絞って問題を用意してもらったのも役立ちました。」  最後に、LEOは小人数で生徒一人一人をしっかり把握できるという良さがあると思います。教師と生徒の距離がかなり近い塾です。また、帰国生を対象にずっとやってきましたので、彼らの特徴も心得ているつもりです。そこで、教師と生徒の信頼関係が築けるのだと思います。ここがとても重要なポイントです。この関係がしっかり築けた年度ほど良い結果が生まれているように思います。これは、ちょうどチームスポーツで良い結果が出せた年は、コーチあるいは監督と選手、そして、先輩と後輩が信頼し合い一つになれた時であるのと同じ感じです。2012年度は、LEOの歴史でも最もクラスのムードが良く、チームとして一つになれたという実感がありました。

 「緊張や不安で押し潰されそうになった時はいつでも、先生方や仲間の言葉や存在が励みになりました。入試当日、胸を張って「あれだけ皆と頑張ってきたから、きっと大丈夫」と思えるほどに成長できたのも、また、晴れて全ての志望校に合格することができたのも、LEOのおかげです。」

 「LEOの最大の良さは、少人数だからこそ実現できるアットホームな環境だと思います。先生が生徒一人一人のことをきちんと理解してくれ、いつでも相談しに行くことができました。大手の塾ではここまで生徒と向き合うことはできないと思います。試験の直前になって、すごく緊張したときも先生たちに勇気をもらいに行くことが何度かありました。」

 2012年度生は、相当の問題量をこなしてくれました。前向きに学習に取り組んでくれました。授業を楽しんでくれました。そして、ばらばらの学校から集まったにもかかわらず、一つの素晴らしいチーム(家族)になりました。その結果、それぞれの努力が報われました。そういう人たちと出会えて幸せでした。LEOの2013年度大学入試を振返った感想です。