Q. 帰国入試やAO入試に臨もうと思っていますが、もし、そこでうまくいかなかったらということを考えて、一般入試の準備もしようか迷っています。
A. 確かに、特別入試だけに絞るのは不安だから、一般入試の準備も並行して行おうかどうしようという人は多いようです。一般入試の準備というのは、社歴や国語(古文・漢文含む)の準備という意味ですね。
ただ、ここは冷静に考える必要があると思います。どいうのは、みなさんが目指しているのは、はっきり言ってトップ校ですよね(おそらく、早慶上智あたり)。そいう大学は、全国の進学校に在籍する人たちが目指しているところです。そして、そうした一般生の中でも上位にいる人たちが苦戦する問題が課されます。
私としては、一般受験を目指す一つの目安は、試験科目に使おうと思っている教科(世界史・日本史・国語等)の現在の学校の成績だと思います。10段階評価でしたら、10・9・8が取れているか、5段階評価では、5・4を取っているか、グレード評価の場合、A・Bが付いているかです。取れているようでしたら、その方法(一般受験も視野に入れる)もありかもしれません。
この成績が取れていないようでしたら、特別入試に絞ったほうが良いと思います。社歴や国語を合格点までに持っていくのは予想をはるかに超えてたいへんなことです。英語の貯金がなくってしまうケースをたくさん見てきました。
狙う大学が上位校ですので、一般生でも悪銭苦闘する問題なのです。そこは冷静に、そして賢い選択をしてください。非常に苦しい受験体制を自身で作ることになりかねません。自分のアドバンテージを最大限に活かせる道は何かを考えましょう。私の経験からのアドバイスです。
なお、一般入試でも、英語プラス1科で受験可能な試験となると話は変わってきます。というより、大いに狙っていいのではないでしょうか。それは、9月~12月にかけて行われる特別入試(帰国・AO・グローバル・自己推薦・英語運用等々)の試験準備と変わらない準備で受験できるからです。例えば、LEOでは、年内の入試で思った結果が出なかった人が、一般入試で、慶應SFCに合格した例はたくさんあるのです。あるいは、小5のときに帰国しているので、一般入試に賭けていた人でも、3教科入試は全滅でも、最後に慶應SFCに合格したという例があります。それくらい、早慶上智レベルの社歴・国語はたいへんということです。
つまり、一般入試に向かう場合(3科)は、その覚悟が必要だということ。また、やはり一般入試は難しそうだと思った人は、特別入試で絶対にものにするんだという気持ちと行動が必要なのではないでしょうか。
本日は、大学入試説明会に参加いただき、ありがとうございました。上は、その説明会の質疑応答であった一部です。みなさん、迷うところだと思います。本日は、私の話を聞いてかなり方向性が見えてきたご様子でした。
今年度のLEO生は、ほとんど全員が年内で受験終了となりそうです。中には、心配だった人もおりますが、無事、進学先が決まっています。まだ、結果待ちだったり、年内におさえておいて、一般入試に臨むかどうかという人もいますが、例年と比べても良い結果が出ていると言っていいと思います。
まだ、年内に「大学入試説明会」が3回ありますので、是非、ご参加ください。できる限り、ご質問・ご相談に応じます。