高校生の英語エッセイクラスから

“The end does not always justify the means.”

8月6日の前の週に、英語エッセイのコースで、上のトピックを扱った。

よく、「原爆を投下したから戦争が早く終わった」ということを聞くが、こんな都合のいい言葉に決して騙されてはいけない。

これは、アメリカ側の都合のいい言い分だ。事実、原爆投下後には、アメリカ国内からも疑問の声・間違いだという声がかなり上がった(主にキリスト教関係団体から)。また、イギリスでは、投下後数日以内に、一般の市民から、”The Times” 紙に疑問や怒りの声が届いている。「戦争を終わらせるからとはいえ、子どもを含む”innocent citizen”を何万人も殺していいのか」、「同盟国といえ、そのような武器の使用は許されるわけではない」、「恐ろしい前例を作ってしまった」というような声が届いたのだ。

まっとうな意見だ。またこんな一人の元アメリカ軍兵士がいる。かつて広島に住んでおり、18歳でアメリカにわたりアメリカ軍に入隊。日本語ができるため、日本軍の通信を傍受して翻訳し、上司に内容を伝えるような役割を担っていた。原爆投下はフィリピンにいて知る。日本語を解するのと、以前、広島に住んでいたこともあり、投下後の様子を見に行くように命じられ広島に赴く。そして、その様子に愕然とする。「何もない」。

アメリカに帰国後も、何らかの形で軍の仕事に係るが、アメリカ軍のやり方・考え方に疑問を持つようになり、「あの原爆投下はやはり間違いだった、いや、凶悪な犯罪だった」という思いを強めた。彼は、70歳を過ぎてから、日本を訪れ、神戸や広島など各地を訪れ、自分も関わっていた戦争でのあの行為に対し謝罪するスピーチをして回った。

私たちは、「原爆を投下したから戦争が早く終わった」という言葉に安易に同意してはけっしてならない。それでは、原爆で亡くなっていた人がうかばれないし、またこういう悲劇が起こることを認めることになってしまう。いくら、戦争を終わらせるという目的(the end)があったとしても、どんな手段(the means)を使ってもいいということには決してならない。LEOの中高生には、しっかりとこのことを分かってもらう。いや、彼らは分かってくれた。