「2005年度 受験を終えて」

2005年度が終了しました。いつものごとく、あっという間でした。でも、受験生が一番そう感じてるでしょうね。

 嬉しいこと、残念なことがありました。嬉しいことの方が圧倒的に多かったですね。しかし、すべてがうまく行くとは限りません。

 一番嬉しかったのは、大学受験生25名中21名が第一志望校に合格したことです。これってすごいことですよね。こんな塾・予備校ってあるでしょうか。疑われてしまうかもしれませんね。そういう人は、合格実績ページを見てください。ほとんどの人が、早稲田・慶應・上智・ICUのいずれかに進学します。入学式が始まりますね。本当に早い(早すぎる)。

 どうしたら、こんな良い結果が生まれるのでしょう。もともと頭がいいんじゃないのとか、英語で入ったんでしょ、という声が聞こえてきそうですね。確かに、頭のいい人はいましたよ。英語がすごい人もいました。でも、そういう人がみんなうまく行くわけでもないのです。成功した人は、それなりの努力をしています(神様は見ています)。また、特にすごい才能の持ち主でなくても、トップ校に合格しますよ。努力の賜物という人もいます。こういう人たちは評価したいですね。そして、その努力は、これからも(大学生、社会人になっても)いろいろな形で出てくると思います。

 では、成功者に見られる点をいくつか紹介しましょう。

1. 自分を知る   2. 長所を最大限に活かす(殺さない)3. 正しい情報を早くつかむ    4. 目標を設定する5. やるべきことをやり、継続する

一つずつ見ていきましょう。

 1. LEOでは、現地校やインターナショナル校に在籍していた人が多いので、日本語が得意という人はあまりいません(苦手意識、不安を持っている人の方が多い)。クラブや学校行事に燃える人が多いのも特徴かもしれません。こういう状況ですので、センター試験のようにたくさんの科目を勉強しなければならない入試に向いているとはいえません。また、私大の3教科入試ですら、古文・漢文・地歴に関しては、かなり苦戦するでしょう。

まして、ほとんど全員がトップ校を目指します。そうした私大の国語や地歴は、一般生でも四苦八苦しているのです。それをやり切るのは並大抵なことではありませんし、英語での貯金をはたいてしまうケースの方が多く見られます。これが現実です。こうした状況にある自分をしっかり理解し、では、どういう受験方法があるのかと歩み出してみましょう。つまり、苦手科目は必要最小限で済ませるということです。

 2. 英語は、どんな入試方式でも受験科目です。これは願ってもないことでしょう。英語なら負けないという人も多いはずです。当然、英語を武器にすべきです。英語力には問題ないという人は、どんどん実践的な問題に当たって、常に高得点を取れるようにしておきましょう。(問題をたくさん解いてないと、自分が思ったような点を取れない人も結構いるのです。そういう人ほど、その原因を問題のせいにします。)まだ、努力が必要な人は、とにかく英語を鍛えて武器にしましょう。

 3. でも、英語だけでは受験できないでしょう。いいえ、英語のみで受験可能な大学(入試方式)もあります。ただ、たくさんあるわけではありません。ですから、正しい入試情報を早く入手しましょう。これを早い時期にやっておくことには、大きな意味があります。受験勉強を良い形でスタートすることができるのです。ここを疎かにしていると、間違った選択・スタートをしてしまう恐れがありますし、そういう人はたくさんいます。LEOは正しい情報を提供できます。これはとても重要ですぞ。

 4. 入試事情が分かってきたら、早めに目標を設定しましょう。志望校を決定できれば、それが最高の目標です。それが決まると、いろいろな小さい目標もできます。例えば、夏までにトーフルや英検でいい結果を出そうという目標を立てる人もいるでしょう。また、どうしても受験に日本語小論文が必要だから、これを早めに始めておこうと決める人もいるでしょう(これは賢いのです。仕上がるまでに時間がかかるものを後回しにしておくとものになりません。いやでも早く始めるべきです)。10月から、AO入試等が始まるから、それまでに必要科目を間に合わせようという目標も立つはずです。目標ができれば、そこにつながる道が見えてきます。そうした方が、絶対に勉強しやすいのです。

 5. 目標を設定したら、やるべきことをやりましょう。まだ、学校行事等が入りますので、きついこともあるでしょう。でも、必要最小限はがんばって継続しましょう。例えば、LEOの授業は休まない。単語テスト・感じテストは満点をねらう。うまくなくてもかまわないから小論文は提出する。返却されたものをリライトしてみる。たくさんの科目に手を出していなければ、がんばれるのではないでしょうか。

以上のことができた人が成功しています。目標を定めて自分に合った受験勉強を効率良くできた人の結果は素晴らしいものです(座談会に出席してくれた生徒の話は参考になると思いますよ)。苦手な日本語も継続してコツコツ勉強した人は、小論文が入った入試にも成功しました(一般生は小論文の勉強を始めるのがどうしても遅くなります。年明けてからの人もいますので、十分な練習ができているわけではないのです)。

 反面、上の5ポイントのいくつかが欠けた場合、失敗の確率が高くなります。賢く努力することが大切です。

 第一志望校に合格するためのアドバイス1. 早く受験意識をもつ(これは当然ですね。第一歩です。)

2. 聞く耳を持つ(自分のイメージで、こうだと決め付けて受験勉強を始める人がいますが、それが良い選択であればいいのですが、そうでなかった場合、致命傷になりかねません。人の意見にも耳を傾けて冷静に考え判断しましょう。)

3. 少しは苦労しよう(英語で決めればいいやという人もいますが、日本語も逃げずにがんばってほしいですね。大学入学後に、小論文や現代文をやっていて良かったと言ってくれる人がいます。本当にそう思います。社会人になると一層それを感じることでしょう。また、日本語を勉強することで受験校も確実に増えます。例えば、慶應SFCなど、すばらしい大学にも挑戦できるのですから。この苦労は価値がありますよ。)

4. 継続は力なり(コメントをつける必要なし)

 2005年度も、とてもよい生徒たちに恵まれました。授業をやっていて楽しいことの方が多かったですね。テキストの題材探しや、添削、志望理由書作成補助などはかなり大変でしたが、一生懸命やってくれるのでがんばれたと思います。生徒たちに感謝したいですね。人数が少ないので、ほとんどの生徒をつかめましたし、対話もできました。みんなの成長を期待しています。

 2006年度がスタートしました。2005年度以上に生徒の力になりたいと思います。すでに春期講習も始まり、やる気のある生徒を見てこんな気になってます。